今回はニュージーランドの選挙制度について解説します。
ニュージーランドでは、外国人でも永住権を持っていれば選挙に行けるので、NZ移住を考えている方はサラッと覚えておくことをおすすめします。( ・ㅂ・)و
ニュージーランドの選挙制度ですが、1996年から「Mixed-Member Proportional」というシステムが採用されています。
日本語では「小選挙区比例代表併用制」と言いますが、日本語にしたとたんに小難しくなるので英語のまま覚えたほうが分かりやすいですね。
ちなみに、日本の選挙システム「小選挙区比例代表並立制」は英語で「Parallel Voting」と言います。
ニュージーランド選挙の基礎知識
ニュージーランドの選挙について知っておきたい基礎知識をご紹介します。
国政選挙は3年に1度
国政選挙は3年に1度行われます。
前回行われたのが2017年9月でしたので、次回の選挙は2020年です。
ニュージーランドの政党
ニュージーランドの政党は大きく分けて5つ。
- National Party(国民党)
- Labour Party(労働党)
- NZ first Party(NZファースト党)
- Green Party(緑の党)
- Act Party(アクト)
上記に加え「Maori Party」(マオリ党)もあるのですが、前回の選挙で破れてしまったため、残念ながら現在議席ゼロの状態です。
各政党を右(保守)か左(革新)かでざっと分けると下記な感じ。
「Green」と「Labour」は革新派、「Act」と「National」が保守派、「NZ first」が中間といった感じです。
「NZ first」って名前からして「右寄りなのかな?」と思っていましたが、そうでもないようです。
スポンサーリンク
【NZ選挙】選ぶのは「支持政党」と「地方の代表者」
ニュージーランドの選挙で投票する時は以下の2つを選びます。
- Party vote
(支持する政党) - Electorate vote
(自分の住むエリアの代表者)
用紙にチェックマーク を入れるだけなので簡単です( ´∀`)bグッ!
「Mixed-Member Proportional」について
「Mixed-Member Proportional」(以下MMP)の制度で、選挙結果がどう議会に反映するのか簡単に説明します。
『MMP』とはどんな制度かと言いますと、以下の感じです。
Mixed-Member Proportionalとは
小選挙区制の要素を加えた比例代表制。 全議席は政党の得票数に応じて比例配分されるが、各政党では小選挙区で当選した候補者に優先的に議席が与えられる。
ちょっと分かりづらいので、例をあげてみます。
例えば、Labour Party(労働党)が30%の支持を獲得した場合、その割合がそのまま議席数に反映されます。
ニュージーランド議会の議席数は全部で120席なので、この場合、Labour Partyは36議席獲得することになります。
で、この36議席をどういった順番で埋めていくかと言うと、地方の代表者として選挙で選ばれた人から順に席が埋まります。
席が余ったら、今度は政党の中から順に席につく感じ。
また、政党の支持率が5%を切った場合は議席がもらえないとか細かいルールもあったりします。
MMPの基本はこんな感じ。
ちなみに、2大政党の「Labour」と「National」のどちらも過半数が獲れない場合は、連立という形をとります。
前回の選挙(2017年)では、両者とも過半数に満たなかったため、「NZ first」と連立を組んだ「Labour Party」が与党になりました。
まとめ
以上、ニュージーランドの政治制度についてサラッと説明しました。
ちなみにですが、ニュージーランドは「世界で1番政治汚職の少ない国2017」に選ばれています。
政治汚職が少ない国は、良い意味でも悪い意味でも変化が早くて面白いですね。
ニュージーランド行き航空券の安値
ニュージーランドへの直行便はニュージーランド航空がおすすめです。
ニュージーランド航空は、 シートもゆったりしていて乗り心地が良いので、11時間の長旅でも疲れが溜まりにくいのでありがたいです。
2020年の「世界で最も優れた航空会社」にも選ばれているので、信頼できる航空会社だと思います。
日本からの直行便は、通常価格だと11万前後ですが、セール時には7万前後まで値下がりするので要チェックです。
コメント