【医療費が無料って本当?】在住者が語るニュージーランド医療制度【半分ウソ】

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ニュージーランドの医療について
ニュージーランドの医療は無料って本当ですか?
詳しいシステムが知りたいです。
安心してニュージーランドの医療を受ける方法も知りたいです。

この記事を読むとわかる事

  • ニュージーランドの医療システムを解説【無料のホント】
  • ニュージーランドで安心して暮らす方法【安心を買おう】

この記事で、ニュージーランドの医療制度について書いている筆者は、ニュージーランド在住6年目の永住権保持者です。自分の経験を元にこの記事を書いていますが、地方によって若干の違いがあるかもしれません。

ニュージーランドの医療費は無料ではありません。

というより、むしろ高いです。ただし、一部無料もあるにはあるんです。詳しいことは下で解説しています。

ニュージーランドの医療システムを解説【無料のホント】

【ニュージーランド医療】GPは有料

冒頭で「ニュージーランドの医療費は無料ではない」と書きましたが、詳しくは「公立病院で専門医の治療を受ける場合のみ無料になる」が正解です。詳しく解説していきます。

この医療制度の対象になる人

まずは、この『無料』の恩恵を受けられる人の条件を確認をしましょう。

ニュージーランドの医療システムを『無料』で受けることが出来る人は、以下3つのビザの内どれかに当てはまる人になります。

  1. 市民権を保持している人
  2. Residence Visa(永住権)保持している人
  3. Work Visa を2年間継続的に保持している人

上記以外のビザ保持者の方もニュージーランドの医療を受けることが可能です。しかし、全額実費負担になるため、海外旅行保険の加入が義務付けられています。

ニュージーランドの医療システム

ニュージーランドではGP(General Practitioner)いわゆる「かかりつけ医」「専門医」があります。

GP(General Practitioner)とは

病気や怪我をした場合、まずはGPへ行き担当のドクターに診てもらいます。

日本では「風邪気味なら内科へ」「花粉症なら耳鼻科へ」と自分で判断して病院にいきますよね? しかしニュージーランドでは、どんな症状でも最初はGPへ行きます。

診察料金はGP毎に若干の違いはありますが大体$40~60くらいが相場だそうです。筆者が登録しているGPでは一回の診察で$42かかります。処方箋薬は殆どの場合1品$5になります。

GPでは、レントゲンや血液検査は行っていないので、それらが必要な場合は、別の場所にある検査機関に出向かなければいけません。検査機関での検査は基本実費となり、行った検査結果は直接病院に送られます。正直に言って、これがかなり面倒くさいのです。なので、GPを登録する際は近くに検査機関があるか確認することをオススメします。

「GPで専門医の治療が必要」と判断された場合、専門医を紹介されるので、後日診察してもらいます。

専門医とは

上で説明したように、専門医に診てもらうにはGPの紹介状が必要になります。また専門医に診てもらう場所は、公立病院私立病院のどちらか好きな場所で診てもらうことが出来ます。

ここで公立病院を選べば、「無料」で診察や施術を行ってもらえますが、デメリットもあるので説明します。下記に、『公立病院と私立病院のメリット・デメリット』をまとめましたので参考にしてみてください。

公立病院
  • 公立病院メリット:全額無料
  • 公立病院デメリット:待ち期間の長さ

公立病院で専門医に診てもらう場合、治療が全額無料になります。例えば、入院を伴う手術が必要な場合でも同じで、すべて無料で治療を受けることが出来ます。

しかし、無料の公立病院にはちょっと深刻な問題があります。それは、診察を受けるまでに何ヶ月も待たされてしまうことです。もちろん病院の方では患者さんの重症度などを考慮して順番を決めているそうですが、それでも待っている間に病状が悪化してしまう人が多いのが現状です。

筆者は昨年末に腰の激痛でGPにかかった際、ちょっと珍しい病状が見つかったので専門医を紹介されましたが、実際に専門医に会うまでに4ヶ月かかりました。

私立病院
  • 私立病院メリット:すぐ診てもらえる
  • 私立病院デメリット:高額な医療費

私立病院では待ち時間は問題ではありません。比較的すぐに診てもらうことが出来ます。しかし、私立病院は全額実費なため高額な治療費が必要になります。レントゲン一枚とるだけでも$200位かかってしまいます。

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ニュージーランド医療を上手に渡り歩く方法【安心を買おう】

医療に関しては問題も多いニュージーランドですが、筆者は任意の医療保険に入ることでこのジレンマを解消しています。

「ニュージーランド人の平均的な医療保険の加入率は低い」と言われていますが、筆者の周りのニュージーランド人は高確率で医療保険に加盟しています。こうすることで、もしもの時には私立病院で治療を受けることができますし、急を要さない場合には公立病院を利用することができます。

海外で暮らすなら安心は必要です。お金で買える安心は、買ってしまった方が気持ち的に楽になれるので、医療保険の加入はおすすめです。筆者の場合ですが、保険料は大体1人$1,000 /(年)程度です。安いものを探せばもっと安いものもあると思います。

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まとめ

今回はニュージーランド医療制度に関する解説を行ってきました。まとめてみると

  • ニュージーランドの医療はすべて無料は間違い。
  • 最初にかかるGPは有料である。
  • 専門医に会うにはGPからの紹介状が必要。
  • 専門医は「公立病院」と「私立病院」が選べる。
  • 公立病院は全無料だが、待ちの期間が長い(数ヶ月待ちは普通)
  • 私立病院は待ちは無いが、全自己負担で料金が高い
  • 上記を解決するためには、「任意の医療保険に加入」することで解決できる

以上。

今回ご紹介した内容は在オークランド日本総領事館のHPでも確認することができます。日本語で解説されていますので、気になるかたは下記からご参照ください。
ニュージーランドの医療システム(在オークランド日本総領事館のHP)

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ニュージーランドへの直行便はニュージーランド航空がおすすめです。
ニュージーランド航空は、 シートもゆったりしていて乗り心地が良いので、11時間の長旅でも疲れが溜まりにくいのでありがたいです。

2020年の「世界で最も優れた航空会社」にも選ばれているので、信頼できる航空会社だと思います。

日本からの直行便は、通常価格だと11万前後ですが、セール時には7万前後まで値下がりするので要チェックです。

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