
海外移住で失敗したくない
海外移住を考えているけれど、失敗したくないんです。
なんとか失敗のリスクを軽減するアイデアはありますか?
海外移住を成功させる裏技とかもあったら知りたいな…
- 海外移住で失敗する人達の特徴【失敗者から学ぶ】
- 海外移住の失敗リスクを最小限に抑える方法
- 海外移住に裏技なんてない【後悔しないように】
海外移住は時間とお金がかかります。
とくに、働き盛りの30代~40代の方は、日本のキャリアを捨てて挑戦することになるので「失敗したくない」と思ってしまうのは当然の事だと思います。
海外移住といっても色々な定義がありますが、この記事では
「海外移住を成功させる」
||
「永住権を取り、普通に暮らしていける生活基盤(収入源)手に入れること」
と定義して書いています。
つまり、「海外移住に失敗する」というのは逆の意味と捉えてもらえば分かりやすいですかね。
ちなみに、この記事を書いている筆者は、ニュージーランド在住6年目で2016年に技能移民で永住権を取得しています。
ニュージーランドに来てから今までの5年間に沢山の失敗例と成功例を身近で見てきたので、記事の信頼性は高いんじゃないかなと思います。
これから海外移住を目指す人の参考になれば嬉しいです。
海外移住で失敗する人達の3つの特徴【失敗者から学ぶ】
海外移住の失敗例ってネット上でなかなか見つけることができませんよね。
だからといって、「海外移住で失敗する人は少ない」というワケではありません。では、なぜ海外移住の失敗例のブログが少ないのか?
その理由は、単純に「失敗した人はブログを止めてしまう」からです。
海外移住に失敗してしまう人には以下3つの共通した特徴があります。
- 特徴1:移住計画がずさんですぐブレる
- 特徴2:努力をしない(英語力とスキルがない)
- 特徴3:日本人同士でつるんでいる
一つ一つ解説していきますので、この3つの項目に気をつけて移住計画を立ててください。
特徴1:移住計画がずさんですぐブレる
海外移住にはしっかりとした戦略が必要です。
皆さん計画はそれなりに練っているのですが、失敗する人ほど計画がずさんで行き当たりばったり感が否めません。
そして、失敗する人はあっさり移住計画を変更します。
例えば、現地エージェントに「この学校は永住権が取りやすい」と言われたという理由だけで、あっさりと進学する学校を変えたりします。
もし、本当にそういった事実があるのなら、その根拠を示してもらいましょう。
エージェントは、売出し中の学校をすすめて来ますが、あなたの永住権まで責任を持ってくれません。
計画を途中で変更してしまう人は、元々の計画がずさんで曖昧な部分が多いのが特徴です。
いわゆる「なんとかなるでしょ」的考えな人と言いますか…
移住して永住権を取得するまでの道のりは、移民局のページをしっかり読めば大体見えてきます。
現地では、色々な噂や経験談を聞く機会が多くなると思います。
それらを鵜呑みにする前に、「過去の基準で語られていないか?」「根拠は納得の行くものか?」しっかりと確認することをオススメします。
特徴2:努力をしない(英語力とスキルがない)
2020年現在、ニュージーランドの永住権を取得するには専門的なスキルと高い英語力が必要になります。
日本を出発する時点でどちらも持ち合わせて居ない人の移住計画は、たぶん失敗に終わります。
なぜなら、日本に居て努力できない人は海外でも同じだからです。
「現地で語学学校に通って英語を習得するし、その後は専門学校でスキルを身に付けるから大丈夫!」
と思われるかもしれません。
しかし、たった1、2年の専門学校に通ったくらいで、現地で働けるような英語力やスキルが身つくでしょうか?
それに、あなたのライバルはその道10年以上のベテランで英語もペラペラの現地人です。
現地での就職先を見つけるということは、彼らとのポジション争いに勝たなくてはいけないのです。
実際、技能移民で永住権を取得されている方は、寝る間も惜しんで努力し続けている人たちばかりです。
永住権を取って、仕事が安定するまでは『のんびり気ままな海外生活』とは無縁だと思っていたほうが無難だと思います。
時間がある時は、英語力をアップさせること、スキルを磨くことを心がけましょう。
特徴3:日本人同士でつるんでいる
誤解のないように、最初に言っておきますが、別に日本人同士で仲良くするのは全然ありだと思います。
ただ、残念ながら日本人コミュニティーでしか友人が居ないというのは問題です。
なぜかと言うと、日本人コミュニティだけの情報では圧倒的に情報量が少ないからです。
ニュージーランドの場合においては、ホワイトカラー(会社で働くサラリーマン)の日本人が少ないので、IT系などで海外就職を希望している人への情報が極端に少ないか、古いのが現状です。
実際、ニュージーランド社会においては、日本人よりも中国人やインド人の方が遥かに社会に浸透しています。
もし、あなたが目指す就職先がホワイトカラーであるなら、違う人種(特にインド人や中国人)とのコミュニティを強化することをオススメします。
ちなみになんですが、わたしたち夫婦がニュージーランドで永住権を取得するまでに、本当の意味で『有益な情報』をくれたのはインド人でしたし、ニュージーランドの就職活動のノウハウを教えてくれたのは中国人でした。
そして、残念ですが日本人のコミュニティーの情報の中にはデマがけっこう混じっていると言う印象を受けました。(注:あくまでもホワイトカラーの就職についてはです)
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海外移住の失敗リスクを最小限に抑える方法
『海外移住で失敗する人の特徴』を確認したところで、ここからは『海外移住の失敗リスクを減らす』お話をしたいと思います。
ここで紹介するものは、わたし自身がニュージーランドに移住した時、失敗のリスクを減らすためにやってきたことです。
英語学習は日本で終わらせておく
英語学習は日本でやれる限りやって行くことをオススメします。
英語の勉強を効率的に行うには、最初に文法をマスターすることです。
文法は、日本にいても独学で勉強できる項目です。というより、文法に関しては母国語で習うほうが理解しやすいですし、効率的です。
日本に居る間にしておく勉強としては、「文法を完璧に復習すること」と「単語帳を1冊丸暗記」する程度で良いと思いますので、終わらせてしまいましょう。
そうすることで、語学学校に通う期間を短縮できますし、移住成功に向けてスタートダッシュが可能になります。
下記記事に英語を短期間で習得する方法をまとめましたので、参考にしてみて下さい。

いきなり家族で移住しない
最初から家族同伴で引っ越して来るのをオススメできない理由は2点あります。
- 「単身」で来た場合と「家族」で来た場合の出費の差がヤバイ
- 同伴者が負担になってしまい、永住権に向けて集中できなくなってしまう
最初の理由から見ていきましょう。
単身で来た場合と家族で来た場合の出費の差がヤバイ
下記に、月々にかかる家賃と食費を比較した表を作ってみたので、参考にしてみてください。
単身の場合 | 家族(父母子)の場合 | |
---|---|---|
家賃 / 月 | 約$900 / 月 | 約$2500 / 月 |
食費 / 月 | 約$450 / 月 | 約$1000/ 月 |
上の表で分かる通り、旦那さんが単身で来た場合、住まいはフラット(シェアハウス)などで問題ありません。ニュージーランド(オークランド)でフラットを一部屋借りた場合、月々の家賃は大体900ドル程度です。
フラットは光熱費やインターネット代は家賃に含まれている場合が多いので、出費はかなり抑えることができるでしょう。
一方、ご家族で来た場合、一軒家やタウンハウスを借りる必要があります。ニュージーランド(オークランド)の一軒家の月々の家賃相場は大体$2500以上です。
それに加えて、一軒家ではインターネットや光熱費を支払う必要もありますので、実際の出費はもっと大きくなるでしょう。
補 足
インターネット料金は使い放題で月々$100~120程度
光熱費は月々$100~150程度
食費に関しても同じです。特に物価の高いニュージーランドの場合は食費がかさむので注意が必要です。
更に、お子様連れの場合は学校に通わせることも必要になってきますので、そちらの学費も視野に入れておく必要があります。
同伴者が負担になってしまい、永住権に向けて集中できなくなる
家族での移住をオススメしないもう一つの理由として、「同伴者が負担になってしまい、永住権に向けて集中できなくなってしまう」ということが挙げられます。
永住権を取得するまでは、そちらに集中できる環境を作ることが成功のカギを握ります。
しかし、実際問題、同伴されたご家族が足を引っ張ってしまうケースは実に多いのです。
この問題を考える時の基準としては、
といったことを想定してみると良いんじゃないかなぁと思います。
海外では日本では問題にならなかった様なことも大きなハードルとして立ちはだかる場合があります。
特に英語面で不安がある同伴者を伴う場合はよく話し合われた方が良いと思います。
移住計画は人それぞれですので、メリット・デメリットを良く考えた上で決断されるのが良いと思います。
日本でやり直せる資金をとっておく
移住にはお金がかかります。
しかし、全財産を投資してはいけません。余力を残しておくことは絶対に必要です。
移住が成功した後も、生活は続いていくので、永住権を取得するまでに全財産の投入は絶対に避けましょう。
特にニュージーランドは物価が高いですし、物件の値段もガンガン上がっているので注意が必要です。
海外移住に裏技なんてない【後悔しないように】
ここまで読み進んで来たあなたは、海外移住に高い壁を感じてしまったかもしれません。
「面倒くさいから何か裏技的なものないのかよ?」と思った方。
ごめんなさい。海外移住に裏技は残念ながらありません。
しかし、海外移住の門は決して閉ざされているワケではありません。
戦略をしっかり練り、英語力と専門スキルを磨き上げることで『世界中のどこにでも住める権利』を手に入れることができるのです。
もし、あなたが海外移住に挑戦したいのなら実行するべきです。
ただし、この記事にある失敗例をなぞることが無いように注意を払い、できる限りの努力を注いでください。
あなたの人生を決めるのはあなた自身です。
そして責任を負うのもあなた自身しかいないのです。
決めたらすぐに動きましょう。
まずは、英文法の勉強からどうぞ。

ニュージーランド行き航空券の安値
ニュージーランドへの直行便はニュージーランド航空がおすすめです。
ニュージーランド航空は、 シートもゆったりしていて乗り心地が良いので、11時間の長旅でも疲れが溜まりにくいのでありがたいです。
2020年の「世界で最も優れた航空会社」にも選ばれているので、信頼できる航空会社だと思います。
日本からの直行便は、通常価格だと11万前後ですが、セール時には7万前後まで値下がりするので要チェックです。
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