
英語のリスニング力が上がりませんっ
英語のリスニングに挑戦していますが、全然聞き取れません。
どうやったらリスニング力が上がりますか?
おすすめの勉強法を教えてほしいです!
英語の勉強の中でも「リスニングが苦手」という人は多いですよね。
今回は、まず『リスニングが出来ない理由』を見つけて、その弱点に沿ったオススメ勉強法をご紹介します。
リスニングは様々な要素が盛り込まれているので、人によって「聞き取れない理由」が全くちがいます。自分の弱点をきちんと把握し、自分に合った勉強を続けていくことで、必ず上達するので諦めずにがんばりましょう。
- 英語のリスニングが上達しない4つの理由
- 英語のリスニングが上達しない理由を探す手順
- 英語のリスニングを上達させる勉強法【弱点別】
この記事を書いている筆者の英語力の証明として、ニュージーランドで受けたIELTSの結果を公開します。
(IELTSとTOEICは受験科目やテストのスタイルが全く違うので、比べるのはナンセンスな気もしますが…)
IETLS 6.5はTOEICだと820~870点くらいに相当するということなので、そのくらいの英語力の人間が書いている記事として参考にしてもらえればと思います。

■目次
英語のリスニングが上達しない4つの理由
リスニング力を向上させるためには、最初に「なぜ英語を聞き取れないのか?」という理由を分析することが必要です。
『リスニングが上達しない理由』は大きく分けて4つに分類でき、理由によって勉強法を変えていく必要があります。
『自分は何が分かっていないのか』という部分を分析することで、効率良く勉強して行くことができます。
筆者が考える『英語のリスニングが上達しない4つの理由』は以下になります。
- 理由1:単語の意味を知らない
- 理由2:リンキング※や単語の正しい発音を知らない
- 理由3:聞き取れるが文法が理解できない
- 理由4:聞き取れるが即座に意味を把握できない
前半の理由1と2は「聞き取ることができない理由」、後半の理由3と4は「聞き取ることができても意味が理解できない理由」です。
※リンキングとは
リンキングとは、単語と単語の音がつながり、一つの音になることです。たとえば「Like it」は「ライク イット」とは発音せず「ライキット」と一語のように音がつながる感じがリンキングと呼ばれています。
次から『あなたのリスニング力が上達しない理由』を見つける手順を紹介するので『英語を聞き取ることができない理由』が1~4のどれに当てはまるか考えてみてください。
英語のリスニングが上達しない理由を探す手順
それでは、さっそく『あなたのリスニング力が上達しない理由』を見つけて行きましょう。
この手順をくりかえして行っていれば、あなたの弱点がわかると共にリスニング力も飛躍的に伸びていくので、単なる『弱点を探す手順』と思わず『リスニング力をアップさせる手順』として何度もおこなってください。
準 備
リスニングの準備として、下記のものを準備します。
- 英語の音声
- スクリプト(音声を英語の文章にしたもの)※英語では「transcript」
ここで用意するものは、リスニング教材である必要はありません。スクリプトが確認できれば、ネットなどにある動画でOKです。
筆者オススメは【 TED 】です。【TED】は世界中の人が様々なトピックについてプレゼンを行い、その動画を無料で見ることが出来るサイトです。
動画の多くは多言語に対応しているので『英↔日』を簡単に切り替えて意味を確認することができますし、スクリプト(Transcript)が見やすいので、リスニングの勉強をするのにはうってつけだと思います。
それでは、準備ができたところで、リスニングを始めていきましょう!
手順1:英語の音声を聞き、シャドーイングする
まず、聞こえてきた英語の音をコピーして口から出してみます。最初はワンセンテンス毎に分けても良いと思いますが、慣れてきたら音声が聞こえたらすぐにかぶせて喋ります。
音が聞こえてから「すぐ」自分で発音してみることで、音の違いを把握できるので「同時に話すくらいの」勢いでシャドーイングするのが理想です。
この時点では、英語の意味まで考えず『音をコピーすること』に集中します。
ここでのチェックポイントは
- 完璧に聞き取れているか?(ゴニョゴニョ言っている部分は無いか?)
という一点のみに集中して、何度も繰り返し行います。
手順2:スクリプトを確認し、聞き取れなかった部分を抽出する
何度も繰り返しシャドーイングをしたら、スクリプトを確認します。
ここでは、あなたがシャドーイングをしてみて『完璧に聞き取れなかった部分』を洗い出します。
手順3:抽出した語句の振り分け
手順2で洗い出した語句を『なぜ聞き取れなかったのか』理由別に振り分けます。
上で紹介した『英語のリスニングが上達しない4つの理由』の1か2のどちらかの理由に当てはまると思うので、以下の2つのどちらに当てはまるか分析します。
- 理由1:単語の意味を知らない
- 理由2:リンキングや単語の正しい発音を知らない
洗い出しが終わったら、理由1の『意味を知らなかった語句』は意味を調べます。
つぎに、理由2の『意味は知っているのに、リンキングや単語の正しい発音を知らず聞き取れなかった語句』は何度も繰り返して正しい発音を覚えます。
手順4:意味を考えながらシャドーイングする
この時点では、聞き取れない語句がなくなっているはずなので、もう一度スクリプトを見ずにシャドーイングをします。
今回は、最初に行ったシャドーイングをもう少しレベルアップして『意味をとらえる』ことも意識して行います。
これによって「聞き取りながら英語を理解できているか?」「出来ないなら何が理由なのか?」といったことが明らかになってきます。
手順5:スクリプトをみて『意味が分からなかった』箇所を洗い出す
手順4で洗い出した箇所を『なぜ意味が理解できなかったのか』理由別に振り分けます。
手順3では『英語のリスニングが上達しない4つの理由』の1か2でしたが、今回は理由3、4のどちらに当てはまるか分析します。
理由3:聞き取れるが文法が理解できない
理由4:聞き取れるが即座に意味を把握できない
理由別に分けたら、理由3の『聞き取れるが文を理解できない』箇所は徹底的に完璧に文法を理解するまでを調べます。
理由4の『聞き取れるが即座に意味を把握できない』という部分に関しては、英語を前から理解するクセを身につける練習をします。
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英語のリスニングを上達させる勉強法【弱点別】
ここまで紹介してきた『英語のリスニングが上達しない4つの理由』を洗い出す方法をすると、今のあなたがどんな状態なのかが見えて来ると思います。
例えば、どんな英語を聞いても「知らない単語や語句が多くて聞き取れない」という人は、まず単語力(語彙力)を上げる勉強が必要であることがわかります。また、「聞き取れてはいるけど、意味がさっぱりわからない」という人は文法の勉強が必要ということがわかりますよね。
ここでは、上の手順で明らかになった『リスニング弱点別』に勉強法をご紹介します。
知らない単語が多くて聞き取れない人
「知らない単語が多くて聞き取れない」という人は、リスニングの前に単語力(語彙力)を上げる勉強をオススメします。
英単語を効率よく覚えるのにオススメなのは、アプリを使って覚えることです。筆者は英単語の暗記には【Quiozlet】というアプリをオススメしています。分厚い単語帳を買う前に【Quizlet】でサクッと単語帳をシェアしてもらい、単語をガンガン覚えていくことで、最短で安く単語を覚えることができます。
【Quizlet】の詳しい紹介や使い方は下記で紹介しているので、参考にしてください。

リンキングや単語の正しい発音を知らず聞き取れない人
「リンキングや単語の正しい発音を知らず聞き取れない」という人は、とにかく出会う単語毎にどう発音されているか一つ一つ覚えていく地味な作業をオススメします。
リンキング強化に特にオススメな勉強法は『スタディサプリ ENGLISH』 です。
『スタディサプリ ENGLISH』 は筆者が今まで使った英語学習アプリの中でダントツに使えるアプリだと認識しています。
音声の速さも自分にあった速度に変えることができ、自分が聞き取れなかった部分がかなり明確に分かるようになります。
また単語の正しい発音を間違えて覚えている人は、単語をスペルで覚えるより発音記号で覚えるようにすると良いですよ。
聞き取れるけど文法が理解できない人
「聞き取れるけど文法が理解できない」という人は、シンプルに文法を勉強し直しましょう。
文法は英語の基盤です。文法をおろそかにしてしまうと後の英語学習に影響してしまい、いつまで経っても『まともな英語』を話すことができない人になってしまいます。
そうならないよう、まずは文法をしっかり身に付けましょう。文法の勉強方法は下記にまとめてありますので、参考にしてください。

聞き取れるけど即座に意味を把握できない人
「聞き取れるけど即座に意味を把握できない」という人は普段から『英語を前から読むクセ』をつけましょう。最初は少し大変ですが、コツを掴んでしまえば簡単です。
前から理解していくことで、リスニングをしながらでも意味をしっかり理解することが可能になります。英語では、ターゲットに説明を加えるときは必ず後ろに追記する形で装飾がされるので、次の言葉がある程度予測できます。
例えば、「That is the guy who I met on the flight to London」という文を聞いたときに、「That is the guy」と聞いて「the guyだから、このguyを説明する言葉が来るなぁ」と予想できます。
「who I met」と聞いたら「へーどこで会ったの?とかいつ会ったの?」と次に来る言葉を推測していくことによってスムーズに理解できるようになります。
英文を見た時に、ゆっくり前から理解するクセを付けてみてください。ここまで出来ているなら、後は練習あるのみです。
今回は『英語のリスニングが上達しない4つの理由』と弱点別の勉強法を解説してきました。
ざっくりまとめてみると
リスニング力を上げる為に必要なことは
自分の弱点を分析し、英語が聞き取れない理由を以下の4つの理由に振り分ける
- 理由1:単語の意味を知らない
- 理由2:リンキング※や単語の正しい発音を知らない
- 理由3:聞き取れるが文法が理解できない
- 理由4:聞き取れるが即座に意味を把握できない
弱点がわかったら、あとはそれに応じた勉強法を実践していく。
ということでした。
以上。なにごとも、検証と分析が大事です。

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